2005年の11月から移動販売で一丁焼きのたい焼き屋を始めて12年が過ぎました。
最初の年は6月もちょっとだけ営業しましたが暑さと売上減に耐えられず5月末で一旦休業のスタイルに。
そんなわけで今期も無事に営業を終えることができました。
ひとえに皆様のおかげです。
8ヶ月間いろいろなことがありましたが、寝れば忘れるおめでたい性格なので寝て忘れる前に今日を振り返ります。
実はちょっとした勘違いで今日使うプロパンガスが足りませんでした。
(おそらく小分けに餡を炊いた為です。まとめて一度に炊けば済むところを鮮度にこだわって2度炊きました。)
足りなそうだから休んじゃおうか・・・なんて実は考えていたのですが、昨日(日曜)の時点で今日の昼過ぎに22枚のご予約を頂いていたのでお世話になっているガス屋さんにお願いして間に合わせました。
その為、開店が少しだけ遅れました。
開店準備をしている最中に2名の方に声を掛けられご予約を受けましたが、ブランチでこんなことは珍しいです。
それらが今日の忙しさを予知していたのかもしれません。
それでも10時45分の開店から30分くらいはいつも通りののんびりしたブランチで、店頭で足を止めるものの買わずに帰られる方もいて「あー、伝わらなかったかー。気づけなかったかー」なんてぼやく余裕がありました。
それが30分を過ぎた辺りから注文がどんどん入って・・・店頭にはだーれもいないのに30分待ちは当たり前で最大1時間待ちなんてことも。飲み物以外口にすることなく14時頃に受けたお客様の分で完売。焼き終えたのが15時半でした。
最後のお客さんがクラウン時代からお世話になっているヤハタ様親子でした。確か去年は運悪く買えなかったので、今年は提供することができてよかったです。
「甘酒なのか」さんにもお世話になったので1枚差し上げておきました。
ですので今期の最後の1枚は甘酒屋さんが召し上がったと思われます。
しかし普段は本当に平和なブランチであのような嵐が吹くとは思いませんでした。
何があるかわからないですね。
焼きながらいろいろ考えましたよ。
「冷凍保存するならともかく今日じゃなくていいでしょ。先週来てよ。」
「ジャムが足りない。気軽に配りすぎた。来期は引き締め。」
「祖父が104歳。肺炎で入院してるんだよ」
「こんなにハッピーな終わり方できるとは。ご先祖様に感謝。墓参り行かなきゃ。」
「あー、頭痛い。また軽い熱中症だわ。」
「いったいどこからお客さんが沸いてきているのか・・・」などなど。
閉店後、冷たい甘酒と昼に食べられなかったサンドウィッチを店頭のベンチに座って食べました。
ブランチ最高!・・・次回はわからないけどね。
完売といっても早く終わってますし、最後だからそこまで餡がなかったですし、鶴嶺のちょっといい時くらいなものです。
もうね、負け惜しみ(誰に対してだか)じゃないですけど、5月は売上なんてそこそこでいいの。
気持ちよく終われれば。
終わりよければすべてよし。
今期もありがとうございました。
6月から毎年恒例アーバンライフのオフィスワーカーです。
その前に片付け片付け。
では。10月にお会いしましょう。
【追伸】営業再開時に一番つらいのが、夏の間に手のひらにできたマメや厚くなった皮が落ちてしまうことです。たい焼きは焼かないけどバットの素振りでもやるか。