昔からどこか偏屈で同じことばかり考えている人間なのですが、たまにそれが変化したり広がったり堀下がったり・・・むやみやたらに自分の世界を広げなくてもいいんじゃないかと歳を重ねて思うようになってきた今日この頃です。
さて、今回も昔書いたことの上書きというか、私の脳内で常々思っていることなので常連のお客様は「また同じようなこと書いてる」くらいに読み飛ばしてもらって結構です。
どんな食べ物屋さんでも「こんな美味しい○○初めて食べた」とか「ここのを食べたら他の○○は食べられない」と感想を頂く機会があるかと思います。
○○に当てはまるのがうちの場合は鯛焼なのですが、もちろんうれしかとですよ。でも、好みがありますから万人受けするなんて思っちゃいません。褒められても平常心。1度くらい美味しく思わせても常にとなると結構難しいですし。浮かれるつもりなんてありません。でも口には出しませんが内心どこかで「うちの餡子が食べられなかったら他の餡子もだめだろうな」くらいに自負しているところもあります。
都内の有名鯛焼店の中には塩の効いたどっしり満足感の得られる餡子でやっている店があります。
それはそれで美味しいと思うし、鯛焼なんて男が堂々と買える駄菓子なのだからあれくらい強気でいいのかもなんて思うところもあります。
でもうちの場合は都内のような人がいるところでやっているわけではなく限られた人たちを対象に商っているので毎週買ってもらえるような飽きのこない味に仕上げているつもりです。
まぁ、何が言いたいかといいますと、何年やってても美味しいと感想を頂くのはうれしいです。でもそこで終わらずに都内の本気な店に行って鯛焼の深さにもうちょっと触れちゃったりなんかしちゃったりして、それでも「このはも結構いけてるね」ってなってくれたら嬉しいのです。
別に自分のが日本一なんて全く思っていないです(神奈川ではいい線いってるかなとは思いますが)。うちが入り口になったらいいなくらいなものです。
鯛焼が本気な分、お客さんが近づきづらいのか本当は鯛焼界のゆるキャラでありたいんですが、なんせどこよりも焼き立てを出そうとお客さんが近づけば近づくほど3kg近くある型をブンブン振り回すので必死な時でも笑顔になれるようにエアロビクスでも始めようかと思っています。私が無口で焼いているのを不愉快に思う方がいたらそういうことですのでよろしくお願いします。愛想は売り子さんにお任せしております。