店頭で配布していたコラムにも書きましたが自分の中で神奈川のたい焼き店がにわかに盛り上がってきました。
とはいっても駅ビルやショッピングモールのようなわかりやすい場所にある、種類はあるけど記憶に残らない養殖物のたい焼き店のことではなく、小豆餡一本勝負の天然物のたい焼き屋のことです。
そういう店はチェーン店のような商売っ気がないというか職人気質で売り込みが上手でないからか決して目立つ場所にはありません。
今はネットという便利なツールがあるので興味のある方は探してみて下さい。
(一丁焼きを謳っていてもで種類勝負で餡子を自分で炊かない愛のない店もあるのでご注意下さい)
今まで神奈川には自家製餡の天然物のたい焼き店がうちを含めて2軒だったのが昨年の暮れに4軒に増えたのです。
しかも老舗たい焼き店の暖簾分けですから間違いありません。
2軒とも数回食べましたが型も餡も違うので食べ比べるとおもしろいです。
たい焼きなんてどれも同じっていう方ほど、この微妙な違いを感じてもらいたいです。
1月のコラムを見た常連さんに「他のお店の宣伝をするなんて自信の表れですね」と言われましたが、むしろ自分としては身が引き締まる想いであんこが漏れそうです。危機感があります。
こうやって書くのは商圏がかぶらないのもありますが、一番は美味しいたい焼き不毛の地だと思ってやってきた神奈川に心意気のある店が増えてうれしいからです。
(もちろん増えすぎたらうちが埋もれてしまうので卑屈になります(笑))
小豆餡だけのこだわりのたい焼き店が多少でも増えれば小豆の味わいが今よりも理解され私も商売がしやすくなるのかな。
そんな風に考えながら今は実力もないのに妙に上から目線で見守っている次第です。
自分も頑張らなきゃ。
そうそう、一番書きたかったのは
今日行ったお店の接客がとてもすばらしかったことです。
1人で焼きながら接客もして大変そうなのに店内で食べる私の焼きそばを同時に作って・・・、なおかつお客さんに対する対応が実に丁寧。
自分も11年前に始めた時は1人で営業していました。
(あの頃は箱を包装紙で包むという今では考えられないことまでやっていました)
でもなぜかお客様の来店がある時間に集中し焼ききれずお断りすることが多く心身ともに消耗した為、今のような2人体制になりました。
(OK前は時間が短いのでいまだに1人でやってますがどなたか手伝って下さいませんか?自給950円。15-18時過ぎ。隔週火曜。10月から5月まで営業。夏季はバカンスをご自由に。40代までの娘さん希望。ホントです。あなたです。応募はコメント欄に名前・電話番号・メールアドレス・あなたのたい焼き愛を一言、お願いします。)
何せ単価の低い商品ですので一生懸命たくさん焼いてようやく形になる商売です。
「焼き置きは最小限にアツアツを!」というのは今も昔も変わりません。
その辺りをご理解頂ければ私が無口なたい焼きを焼く機械に見えるのもわかって頂けるかなと。
子供育てるのに必死です。一枚でも多くおむつ買わないと。
他店を褒めながら最後は保身です(笑)
でも本気な店に行くといい刺激を受けます。
今日だけで5枚食べました。食べ比べた人います?