お正月用にあんこの量り売りの予約を承っています。
通常営業時も100g単位で販売はしていますが400g以上前日までのご予約で最大30%増量や初夏に取り寄せた信州あんずをグラニュー糖だけ加えて煮詰めた無添加ジャムなどを特典でお付けしています。
特典のことを考慮した利益を計算してみましたが儲からなさにクラクラしてきたので電卓をたたくのはやめました。
つまり採算度外視ってことです。男気です。
普段、あんこだけのたい焼きを押し売りしているのでそれに対しての歳末大感謝祭というところです。罪滅ぼしです。
万物は表裏一体。うん、納得。
おかげさまで昨日の営業時にも餡の予約をわざわざしに来て下さるお客様がちらほら。たい焼きに合うように炊いている餡ですが、それだけで食べてしまう娘さんもいらっしゃいます。たまに「ここのたい焼きは皮が美味しい」といわれますが、まさか屋台のたい焼き屋の餡子が美味しいとは言えないのでしょう。「餡子もだよ」と心の中で返しています。まぁ、あくまでも好みの問題ですので強制はしませんが。
前から時々言っていますが、ここまで小豆業界に貢献してる店はそれほど多くないと思うのです。
月に使う小豆の量、軽く100kg以上。年間(夏場や休んでるけど)およそ1.5t。
店の規模からしたら健闘していると思います。
それを支えて下さるお客様。
あんこ(小豆)は日本の食文化。
(小豆を甘く煮て食べる国はそう多くないみたいです)
だからといって「小豆は体にいいので食べて」なんて言いません。
「美味しい状態で提供するから食べて!」です。(それも思っているだけで言いませんが。)
よく『あんこは食べられない』とか一蹴される方がいらっしゃいますが、「どんなにあんこが苦手という人でも焼き立てのたい焼きを1枚店頭でほおばったら食べられるのになぁ」と思います。
なぜなら食感でいけるからです。パリッ!サクッ!モチッ!トロッ!って感じで。
その辺のたい焼き屋では焼き方からしてこんな熱々出せません。
多くの養殖モノは弱火でないと皮が厚くて中まで火が通りませんから。
そもそも焼き置きがあんなにあるのに1個焼き立てを出せますか?
うちは焼き置きを最小限にやっているからこそ1枚の焼き立てをお出しできるのです。
(多少、焼き台の上にある時もありますが予約分もしくは置いたとしても基本中身は湯気が出るほど熱々です)
持ち帰りの方の為というより焼き立てをその場で召し上がる通な方を意識してやっています。
夢はその場ですぐに召し上がる方だけを相手に500枚焼くことです。
皆さんが1枚だったら並んだとしても回転は早いだろうし、自分がやろうとしている常に熱々を提供しようとする心意気が存分に伝わって最高な気分だと思います。
ただ、今のところどんなイベントでも持ち帰る方が大半でその場で召し上がる方は多くても半分というところなので実現は難しいと思います。
えっ!もし明日死ぬとしたら?
無料にしてみんなに1枚ずつ焼き立てを提供してたい焼き屋冥利に尽きて昇天・・・。
なんちゃって。
そんなことを考えたり常連さんとお話しながら日々やってます。
※文中のたい焼きの個と枚の違いが気になる方は店主まで。
合点承知の助な回答を差し上げます。